古都ならではのわくわく感が
街歩きでもうひとつ面白かったのは、地下鉄でした。なにしろホームに向かうエスカレートがやたらと長いのです。モスクワの地下鉄ほど豪華絢爛ではないのですが、乗客たちがはるかかなたの通路に吸い込まれるように次々と運ばれていく様子にわくわくしました。路線数はそれほど多くないので、東京に暮らす人間であれば、わりと楽に乗りこなせるでしょう。
サンクトペテルブルクでは、正統派のロシア料理やジョージア(旧グルジア)料理などに加え、新感覚のフュージョン系ロシア料理を味わうことができました。GINZAグループという名のレストランチェーンがあり、素材はロシアの地のものですが、調理法や味つけがイタリア風だったり、日本食を意識していたり、なかなか凝っています。こちらでは日本食が流行しているようです。ただし、純粋な日本食とは違いますけれど。
いまサンクトペテルブルクは海外からの観光客誘致に力を入れていて、今年10月1日から電子簡易ビザの発給が発表されました。もっとも、現状日本からの直行便はないので、フィンエアーなどでヨーロッパ経由、あるいはアジア経由でサンクトペテルブルクに入る場合のみ利用可能です。モスクワ経由では通常通りの観光ビザの取得が必要です。
次々の新しい博物館やアートスポットが生まれていました。もし時間が許せば1週間くらい滞在して、街歩きや美術館めぐりを楽しみたいものです。